BOOX NoteAir3Cで論文を読む
主に書籍や論文を読む用途でカラー E-ink ディスプレイ搭載の Boox Note Air3 C を購入した。使用感をまとめる。
結論
読書集中デバイスとして重宝しそう。ただし誰にでもおすすめできるデバイスではない。
スリープ状態で二週間以上持続
10日間のうち7時間ほど Kindle + Paperpile で読書した状態でバッテリー残量が35%となった。スリープ状態でのバッテリー消費はほとんどない。これは素晴らしい。
なお電力消費を最低限にするため Wifi は基本的にオフに設定している。 バッテリーの利用状況を見ると、スクリーンによるバッテリー消費が大きい。この結果はフロントライトを使用した結果。
今はフロントライトをオフで利用しているので、バッテリーの持続時間は更に長くなるかもしれない。
スクロールは想像以上にスムーズ
初代Kindleを経験していると、このデバイスの画面更新の高速さに驚く。論文を読むためにスクロールしたり拡大縮小することが苦ではない。
Paperpileで論文が読めるか
条件付きで読める。1ページを全部表示して読むのは難しい。文字を識別できるけど目が疲れそう。なので A4 の紙と同じくらいの文字サイズまで拡大して読むと快適であった。NeurIPS のようなシングルカラムの場合、左右の余白が画面外になるよう中央を拡大して読んでる。CVPR のようなダブルカラムの場合は以下のようにスクロールしながら読んでる。ちょっと面倒。
ワンタッチでスクロールできると快適そうなのだけれど、少なくとも Paperpile にはそのような機能はない。前述したようにスクロールが普通の液晶タブレットデバイスと同様にスムーズなので、こうして拡大したりスクロールして読むでも、まずまず快適に使える。
指でハイライトをつけるなどは普通にできる。スタイラスペンによるメモは思っていたようにきれいにできなかったので諦めた。
想像していた以上に白くない
一番がっかりしたポイント。ライトをオフにした状態だと白紙が白くない。かなり暗い色合い。 上の動画は明るい場所かつフロントライトOFFの状態。暗い場所だとかなり黒いと感じる。人や環境によって感じかたは大きく変わると思う。もし可能であるならば、実物を見て購入の判断をしたほうが良い。
目の負担軽減
BOOXを愛用する人のいくらかは目の負担軽減、偏頭痛、快適な睡眠を大きな動機としているように思う。一方で自分は光による偏頭痛や睡眠障害などの症状を抱えていないため、あまり重要視していない。そのため負担軽減などの効果も体感できなかった。
LCD などと比較して目が受ける光量を減らすことができるかもしれない。ただフロントライトを使うのならば導光板を経由してLEDからの光を受けているわけで、意味のある負担軽減になっているのかは疑問がある。どうなんでしょう。
まとめ
Wifiをオフにするなど設定すれば、スリープ時のバッテリー消費はほとんどない。バッテリーの持続時間は長い。フロントライトをオフにした状態だと想像以上に色合いが暗いので人を選ぶ。